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生命保険の月額平均はいくら?年代別の相場と固定費を抑える見直し術

この記事でわかること

  • 年代別・世帯別における生命保険の月額平均相場
  • 生命保険料が高くなってしまう主な原因とライフステージの関係
  • 固定費を無理なく削減するための具体的な保険見直し手順
  • 保障を削りすぎずに保険料を安く抑えるための賢い選び方

「毎月の生命保険料が高くて家計を圧迫しているけれど、みんなはいくら払っているの?」

このような疑問や不安を抱えていませんか?固定費の中でも大きな割合を占める生命保険料。一度加入すると、なんとなくそのまま払い続けてしまいがちです。

しかし、生命保険は「人生で2番目に高い買い物」と言われるほど、生涯で支払う総額は大きくなります。もし毎月の支払いを数千円でも抑えることができれば、年間で数万円、数十年のスパンで見れば数百万円単位の節約につながります。

この記事では、公的データをもとにした年代別の生命保険の月額平均相場を徹底解説します。さらに、プロが実践する「保障内容を落とさずに保険料を安くする見直しテクニック」をわかりやすくご紹介します。家計の負担を減らし、将来への安心を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。

生命保険の月額平均はいくら?年代別・世帯別の相場

まずは、日本人が毎月どれくらいの生命保険料を支払っているのか、客観的なデータを見ていきましょう。

公益財団法人「生命保険文化研究所」の2021年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、全世代における世帯年間の払込保険料の平均は37.1万円となっています。これを月額に換算すると、1世帯あたり約3.1万円を毎月支払っている計算になります。

「毎月3万円以上も払っているの?」と驚かれた方も多いかもしれません。しかし、この金額は家族構成や年代によって大きく異なります。ここからは、年代別の月額平均相場をさらに詳しく掘り下げていきます。

20代の生命保険の月額平均

20代は独身の方も多く、病気や死亡のリスクも比較的低いため、生命保険の月額平均は最も低い傾向にあります。

20代の個人における生命保険料の月額平均は、男性が約12,000円、女性が約10,000円です。世帯単位(夫婦など)で見ても、月額15,000円〜20,000円程度に収まるケースが一般的です。

20代のうちは、大きな死亡保障よりも、万が一のケガや病気に備える医療保険やがん保険への加入が中心となります。保険料率自体が若さゆえに安く設定されているため、比較的少額の負担で手厚い保障を確保しやすい時期です。

30代の生命保険の月額平均

30代に入ると、結婚や出産、住宅購入といったライフステージの大きな変化を迎える人が増えます。それに伴い、生命保険の必要性も一気に高まります。

30代の世帯における生命保険料の月額平均は、約25,000円〜28,000円へと上昇します。個人で見ても、男性が約18,000円、女性が約14,000円と、20代に比べて負担が増加していることがわかります。

特に子どもが生まれた世帯では、万が一の際に遺された家族の生活費や教育費をカバーするため、死亡保障額を大きく設定することが多くなります。また、住宅ローンを組むタイミングで医療保障を見直すケースも増えるため、保険料の総額が膨らみやすい年代です。

40代の生命保険の月額平均

40代は、人生の中で最も生命保険の月額平均が高くなる年代です。

40代の世帯における生命保険料の月額平均は、約32,000円〜35,000円に達します。個人別では、男性が約22,000円、女性が約17,000円となっています。

40代になると、子どもの教育資金がピークを迎える一方で、自身の健康リスク(生活習慣病やがんなど)も高まり始めます。そのため、死亡保障に加えて医療保険やがん保険、三大疾病保障などを手厚くする人が多くなります。また、20代や30代で加入した定期保険の更新を迎えて、保険料が跳ね上がるタイミングとも重なるため、月額負担が最も重くなりやすいのです。

50代・60代の生命保険の月額平均

50代から60代にかけては、子どもの独立や定年退職など、人生の後半戦に向けた整理が始まる時期です。

50代の世帯における生命保険料の月額平均は、約35,000円〜38,000円と高止まりする傾向にあります。しかし、60代以降になると子どもへの保障が不要になるため、世帯平均は約22,000円〜25,000円へと減少していきます。

50代以降は、大きな死亡保障の役割が終わり、自身の老後資金準備(個人年金保険)や、病気・介護リスクへの備え(医療保険・介護保険)へとシフトしていきます。年齢が高いため新規加入時の保険料は割高になりますが、不要な保障を削ることで、月額の総負担を抑えていくことが重要になります。

✅ ポイント
生命保険の月額平均は、世帯全体で約3.1万円です。ライフステージの変化(結婚・出産・更新)が多い30代〜40代にかけて保険料が上昇する傾向にあります。まずはご自身の支払額が、この平均相場に対してどうなのかを比較してみましょう。

なぜ高い?生命保険の月額が膨らむ主な原因

「平均相場と比べて、我が家の保険料は明らかに高すぎる…」

そのように感じた方は、保険の仕組みや選び方に原因があるかもしれません。生命保険の月額が必要以上に膨らんでしまう代表的な3つの原因を解説します。

必要以上の過剰な保障内容になっている

保険料が高くなる最大の原因は、「万が一の際にもらえる保障額」が大きすぎることです。

例えば、独身の方や子どもがいない夫婦であるにもかかわらず、数千万円規模の死亡保障(定期保険や終身保険)に入っているケースがこれに該当します。また、日本には「高額療養費制度」という優れた公的医療保険制度があり、1ヶ月の医療費自己負担額には上限が設けられています。

この公的保障の存在を考慮せず、「なんとなく不安だから」という理由で民間の医療保険の入院日額を1万5千円や2万円といった高額に設定してしまうと、毎月の保険料は一気に跳ね上がります。

特約を多く付けすぎている

生命保険の基本契約(主契約)に対して、オプションとして付加する「特約」が増えすぎているケースも非常に多いです。

「通院特約」「がん通院特約」「三大疾病一時金特約」「先進医療特約」「女性疾病特約」など、保険会社は魅力的な特約を多数用意しています。しかし、これらの特約を勧められるままにすべて付加していくと、主契約の数倍もの保険料になってしまうことがあります。中には、保障内容が重複している特約や、発生確率が極めて低いリスクに対する特約も含まれており、無駄な出費の原因となります。

ライフステージの変化に対応できていない

過去に加入した保険を、何年も見直さずに放置していませんか?

例えば、子どもが独立して就職した後は、親が子どものために残すべき死亡保障(教育費や生活費)は不要になります。それにもかかわらず、現役時代と同じ保障内容のまま高い保険料を支払い続けているケースは少なくありません。

また、住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、多くの人はローンに付帯する「団体信用生命保険(団信)」に加入します。団信に加入すれば、万が一の際に住宅ローンの残高はゼロになるため、一般の生命保険で備えていた「住居費分の死亡保障」は不要になります。この調整を行わないと、住居費の保障を二重に支払うことになってしまいます。

生命保険の月額を安く抑える見直しの基本手順

生命保険料を安く抑えるためには、ただやみくもに解約すれば良いわけではありません。万が一の際の安心を維持しつつ、無駄だけを徹底的に削ぎ落とす必要があります。以下のステップに従って、論理的に見直しを進めましょう。

  1. 1

    現在加入している保険内容を整理する
    まずは、現在加入しているすべての保険の「保険証券」を手元に用意します。誰に(被保険者)、いつまで(保険期間)、どのような事態が起きたら(保障内容)、いくら支払われるのか(保険金額)を一覧表に書き出してみましょう。
  2. 2

    自分に必要な保障額を正しく計算する
    次に、「本当に必要な保障額(必要保障額)」を算出します。遺族の生活費や教育費から、国から支給される「遺族年金」や会社の「退職金・弔慰金」、現在の貯蓄額を差し引いた金額が、民間保険で補うべき真の必要保障額です。
  3. 3

    不要な保障や重複している特約を削る
    ステップ1で整理した現在の保障内容と、ステップ2で算出した必要保障額を比較します。必要保障額を大きく超えている部分や、複数の保険で重複している特約(例:医療保険とがん保険の両方に付いている先進医療特約など)を解約・減額していきます。

固定費を削減する生命保険の具体的な見直し術

基本手順が理解できたら、次は具体的なテクニックを使って固定費である保険料を削減していきましょう。効果が非常に高い3つの見直し術を紹介します。

解約返戻金のない「掛け捨て型」に切り替える

生命保険は、大きく分けると「貯蓄型(終身保険や養老保険など)」と「掛け捨て型(定期保険や収入保障保険など)」の2種類があります。

貯蓄型は将来お金が戻ってくるメリットがありますが、その分、毎月の保険料は非常に高額になります。一方、掛け捨て型は解約時にお金が戻ってこない代わりに、驚くほど安い保険料で大きな保障を得ることができます。

項目 掛け捨て型(定期保険など) 貯蓄型(終身保険など)
月額保険料 安い(数千円程度) 高い(数万円になることも)
解約返戻金 なし(またはごくわずか) あり(貯蓄性がある)
主な使い道 子育て期の大きな死亡保障など 葬儀費用、老後資金、相続対策

「掛け捨てはもったいない」と考えがちですが、貯蓄と保障を完全に切り離して考えることが家計管理の鉄則です。「保障は掛け捨て保険で安く確保し、浮いたお金を新NISAなどで効率よく運用する」という方法が、現代のマネープランにおいて最も合理的とされています。

支払方法を月払いから「年払い」に変更する

今加入している保険を解約・変更したくない場合でも、支払方法を変えるだけで保険料を安くすることができます。

多くの生命保険会社では、毎月保険料を支払う「月払い」のほかに、1年分をまとめて支払う「年払い」や、半年分の「半年払い」を用意しています。年払いを選択すると、保険会社側の事務コストが削減されるため、年間総額で約1%〜3%程度の割引が適用されるのが一般的です。

手元のキャッシュフローに余裕がある場合は、支払方法を「年払い」に変更する手続きを検討してみましょう。保障内容は一切変わらないため、最もリスクのない節約術です。

ネット型の生命保険への乗り換えを検討する

従来の対面型の保険会社から、インターネットを中心に展開する「ネット型保険(ダイレクト系保険)」へ乗り換えることで、月額保険料を劇的に下げられる可能性があります。

ネット型保険は、店舗の維持費や営業職員の人件費(インセンティブ)が上乗せされていないため、純粋な保障に対する保険料(純保険料)に近い価格で加入できます。対面での手厚いフォローが不要で、自分でスマホから簡単に手続きを行える人にとっては、これ以上ないコストパフォーマンスを誇る選択肢です。

✅ ポイント
保険料を抑える最大のコツは「保障と貯蓄の分離」です。貯蓄型の保険を解約して掛け捨て型のネット保険に切り替えるだけで、毎月の保険料が半額以下になるケースも珍しくありません。

生命保険の月額を抑える際の注意点と選び方

保険料を安くすることばかりに気を取られてしまうと、万が一の際に後悔することになりかねません。見直しを行う際には、以下の3つの注意点を必ず頭に入れておいてください。

保障を減らしすぎて万が一の際に困るリスク

「月々の固定費を5,000円削りたい」という理由だけで、必要な医療保障や死亡保障を極端に削ってしまうのは危険です。

例えば、貯蓄が十分にない状態で医療保険をすべて解約してしまうと、大きな病気で長期間入院した際に、治療費や生活費が払えなくなってしまうリスクがあります。保険はあくまで「貯蓄ではカバーできない大きなリスク」に備えるものです。現在の貯蓄額と、公的保障でカバーできる範囲をしっかりとシミュレーションした上で、削っても大丈夫なラインを見極めましょう。

健康状態によっては新しい保険に入れない

「今の保険を解約して、もっと安いネット保険に乗り換えよう!」と思っても、すぐに元の保険を解約してはいけません。

保険に新規加入する際には、過去の病歴や現在の健康状態を申告する「告知義務」があります。もし前回の加入時から現在までの間に、持病の発症や、健康診断での指摘(高血圧や再検査など)があった場合、新しい保険への加入を断られたり、特定の部位が不担保になるなどの条件が付いたりすることがあります。

⚠️ 注意
健康状態に不安がある場合は、安易に現在の保険を解約しないようにしましょう。一度解約してしまうと、元の条件の良い保険に戻ることは二度とできません。必ず「新しい保険の契約が成立してから、古い保険を解約する」という順番を守ってください。

乗り換え時の無保険期間の発生を防ぐ

保険の乗り換えを行う際、新しい保険の「責任開始日(保障がスタートする日)」よりも前に古い保険を解約してしまうと、一時的にどの保険にも守られていない「無保険期間」が発生してしまいます。

特に「がん保険」の場合、契約成立から90日間の「免責期間(待ち期間)」が設けられていることがほとんどです。この期間中にがんと診断されても、給付金は支払われません。がん保険を乗り換える際は、新旧の保険が約3ヶ月間重複して加入している状態を作るのが鉄則です。多少の二重払いは発生しますが、万が一の未カバー期間を作るリスクに比べれば必要なコストと言えます。

自分に合う生命保険の月額を決める相談先

「自分で保障額を計算したり、ネット保険を比較したりするのは難しそう…」

そう感じた方は、自分一人で悩まずに、お金と保険のプロフェッショナルに相談してみるのが最も確実で近道です。代表的な2つの相談先をご紹介します。

無料の保険相談窓口を活用するメリット

ショッピングモールなどによくある「無料の保険ショップ(相談窓口)」は、非常に便利な存在です。

これらの窓口では、数十社に及ぶ生命保険会社の商品を取り扱っており、あなたの希望や予算に合わせて、複数の商品を組み合わせて最適なプランを提案してくれます。特定の保険会社に偏らない中立な視点でのアドバイスが期待できるほか、面倒な加入手続きや、将来の給付金請求時の窓口も一本化できるメリットがあります。何度相談しても無料なため、まずは気軽に足を運んでみる価値があります。

独立系ファイナンシャルプランナーへの相談

「保険だけでなく、家計全体のバランスや資産運用、ライフプラン全体を見直したい」という場合は、独立系のファイナンシャルプランナー(FP)への相談がおすすめです。

特定の保険販売を目的としない有料相談専門のFPであれば、より客観的な視点から「そもそも保険が本当に必要なのか」「貯蓄や投資にいくら回すべきか」といった本質的なアドバイスをくれます。相談料はかかりますが、長期的な家計の健全化を考えれば、十分に元が取れる投資と言えます。

まとめ

💡 生命保険の月額見直し・重要ポイント

  • 日本の世帯における生命保険の月額平均は約3.1万円。年代やライフステージによって最適な相場は異なる。
  • 保険料が高くなる主な原因は「過剰な保障額」「不要な特約」「ライフステージ変化への未対応」。
  • 見直しの際は、まず現在の契約内容を整理し、遺族年金などの公的保障を加味した「真の必要保障額」を算出する。
  • 固定費を削減する具体策として、「掛け捨て型への切り替え」「年払いへの変更」「ネット型保険への乗り換え」が極めて有効。
  • 乗り換えの際は、健康状態による加入制限や、無保険期間(特にがん保険の90日間免責)の発生に細心の注意を払う。

生命保険は、家族への愛の形であると同時に、毎月の家計を左右する大きな「固定費」でもあります。

「なんとなく」で払い続けている数千円、数万円の保険料は、見直すだけであなたの趣味や子どもの教育資金、そして将来の資産形成へと回すことができます。

まずは、引き出しの奥に眠っている保険証券を取り出すことから始めてみませんか?自分自身の力で、あるいは信頼できるプロの力を借りて、今のあなたに「本当に必要な保障」と「最適な月額保険料」を見つけ出しましょう。